知識の箱(D.backup感) 3/19

図書館情報学に入門しよう。

図書館情報学とは、あらゆる「情報」の生成、蓄積、利用に関する諸問題を扱う学問である。(wikiより)要するに情報に関連する学問分野で、自分の場合は、どのように情報を整理する事で有用な知見を産出できるようになるかを考えた方が、世界を広げるスピードが上がって嬉しいという話である。

以前にObsidianを利用して得た知識を管理していたがいまいち使いこなせている感覚が得られない。知識を増やしていく過程では問題は生じないが、新たに得た気づきや関連する知識と上手く結びつける事が出来ていない。要するに問題は、後から情報を付加し、情報を修正する事が容易である学習スタイルを確立する方法は無いかという点である。

Obsidianを観返してみた所、一つひとつのMarkdwonファイルに書いてある事を一切覚えていない。「フォン・ピルケ」というアレルギーを提唱したオーストリアの小児科医がノードの1つにあったのだが、確かガードナー賞について調べている際に、記述したことを覚えているが名前は忘れていた。そもそも記憶している必要性が乏しいが故に深淵の奥底で眠っているという考えも出来る。

ナレッジベースとしてのObsidianは、知識のノード一つに含まれる情報は簡潔であった方が良いのだろう。自分は、受験の歴史用語を覚えるような感覚で知識を吸収するよりも、考えを底支えする要素としての知識を文脈を介して習得するという方法で吸収する方が肌感覚に合っている。多分、科学的に見てもこのような方法で知識を吸収した方が学習成果が高いのだろう。

感想を蓄積する難しさ

作品を観た後に感想が浮かぶ訳だが基本的に毎日つけているメモ帳に雑に記述する。見返せば恐らくその日に何を見て何を感じたが断片的ではあるがサルベージできる。しかし、過去のどの時点で、どの作品を観て、どのような感想を抱いたかという過去を遡る事はObsidianには適していない気がする。MarkDwonファイルとノードは対応していて、ノードがリンクにより他のノードとネットワークを形成して、知識がどのように関連しているかを視覚的に確認できる機能が標準で備わっているが、日々のタイトルに対してリンクが伸びる様なノードを作る事が難しい。例えば「3/19」というノードは「3/20」というノードとどの様な関係性でリンクしネットワークを形成できようか。

執筆しながら気づいたが普段の雑記(n月/n日)形式のファイルを一つのObsidian Voltに知識Voltと一緒くたにまとめておけば、普段の雑記と知識ノード(フォン・ピルケに関するノード等)がリンクするのでは無いだろうか。「教養」の箱と「雑記」の箱を並べて管理する利点としては、先ほどの日々の感想と、体系的に蓄積される知識群がリンクできる点と、「教養」の箱に、新たに知識を追加する際、既存の他の知識ノードとリンクしそれが更に「雑記」の箱とネットワークを形成している際には、過去の自分が何を考えていたかを遡ることが出来る。

エウレカしたので更に記す。普段の雑記に加えて、一つの内容について論じる事もごく稀であるが発生する。普段の雑記と区別して、論文的な内容を補完する箱も別に用意して、整理された一つの論を形成する土壌も用意するべきだろう。雑記は、アイデアの萌芽、先述の整理された論を紡ぐための糸口的な立ち位置になる。